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高森明勅
2016.2.23 08:31

憲法を改正して自衛隊を明記?

安倍首相がラジオ番組で憲法9条を改正して自衛隊を
明記すべきで
ある旨、発言したとか。

一般の人たちが、何となく受け入れやすい言い方だ。

今ある自衛隊をただ憲法に書き込むだけなら、
特に反対するには及ばない、と。

私はその番組を聴いていない。

だから、断片的な報道で判断するしかない。

だが、もし今の自衛隊をそのまま認める憲法改正なら、
やる必要がない。

「戦力」未満の自衛隊を憲法改正でオーソライズしても、
軍事面での対米依存は解消できない。

むしろ衰退するアメリカの肩代わりをさせられる分野が拡がるだけ

自衛隊を「一人前」の軍隊にしなければ、わが国の真の独立はない。

憲法改正はその為にこそ、欠かせない。

国民にも「軍隊」を持つ覚悟を求めなければならない。

そこを誤魔化したあらゆる改憲論は、むしろ有害と心得るべきだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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